おしゃれだな~旧制木造中学校講堂
こんにちは、ちえっちーです。
この春、地元の新聞を開いた際、つがる市木造で木造中央公民館講堂として
近年使用していた、旧制木造中学校講堂が移築復元が完了し、完成記念式典と
特別内覧会が開かれたとありました。
この記事を見てすぐにピンと来ました。
ここはあの、オダギリジョーさん主演で画家の藤田嗣治さんを描いた映画、
「FUJITA」の撮影を行ったところだなと!
うわー見てみたい!とは思ったものの、特別内覧会は特別だろうから
そう簡単に見れないと思っていました。
ところがです!春の研修で同じくつがる市のしきろ庵をめざしていた私達は
外観だけでもいいので見たいと思い、つがる市市役所の方面に車を走らせました。
この建物が移転したのは市役所や松の館、しゃこちゃん温泉がギュッと集まっている
場所にあります。
車を走らせると、ありました!松の館としゃこちゃん温泉の間の場所にありました!
あ~、電気が付いている!
「ちょっと行ってみるべし!」私たちは「特別」招待もされていないのに
駐車場に降り立ちました!足元は出来島の最終氷期埋没林を見に行くのに備えて
ストーブ列車で活躍したスルメの匂い漂う長靴です。
建物の前に行くと特別内覧会のチラシが貼っていました。
なに!?この特別内覧会の期間は自由見学可能!無料!
つがる市さんありがとうございます!!勉強させていただきます!
真新しい自動ドアが開き、その先数歩、長ぐつで進んで行くと
一気に世界が変わります。私たちが履いているものがお洒落なブーツに変身いるかのような
錯覚に陥るほどそこは別世界でした。
うわ~素敵。今の朝ドラの「エール」とかに出てきそう!
こちらの建物は約90年前の昭和4年(1929年)に建てられたとのこと。
調べたところエールの主役のモデルになっている古関裕而(こせきゆうじ)さんは1909年
生れ。やはり古関さんが音楽をやりたくて悩み、作曲家になっても何も書けなくて
悩んだ時期とダブります。そのころですね!
古関さんは福島のご出身ですが、
同じく東北のこの木造にも古関さんのような夢をいっぱいの持った若者たちが
この旧制木造中学校で学んでいたのですね、こんな素敵な講堂を使用していたのですね。
普通の体育館が講堂として使われる現代育ちの私たち。昔の方達はこんな贅沢な空間で
学んでいたのかと驚きます。
実際この建物は当時の流行を取り入れて作られたものだとか。
沢山のパネルで、この旧制木造中学校のことを詳しく解説してくれていました。
そしてこの旧制木造中学校が木造高校へとなっていくのですね。
昭和47年に木造高等学校が移転する際に旧木造町に譲渡され中央公民館として親しまれ、
平成29年(2017年)解体調査、平成30年移築復元が進められてきました。
この特別内覧会では、使われていた部材の紹介などもあり、
建築関係の方にも興味深い展示だったと思います。
つがる市の広報つがる令和2年5月号では建築的に詳しい内容の説明が掲載されて
いますのでお勧めです。➡広報つがる令和2年5月号
現在この旧制木造中学校は一般公開はしていませんが、見学希望の連絡を頂ければ
見学可能(9時~17時 年末年始を除く)とのことです。
そして実はなんと貸し出しもしています。
◆貸出利用料金◆
昼間(9時~17時)1時間3,000円
夜間(17時~21時)1時間3,500円
全日(9時~21時)38,000円
※市外の方の使用は2割増し
見学や貸し出しご希望の方。
使用料・利用規則等詳細は、下記つがる市教育委員会 社会教育文化課までお問い合わせください。
◆お問い合わせ先◆
つがる市教育委員会 社会教育文化課
電話 0173-49-1194
【旧制木造中学校 外観 青森県つがる市木造若緑52 木造駅から徒歩15分】
夜間は外観がライトアップされていて、素晴らしいと
我らがデイジー川嶋がRABラジオ月曜~金曜日 朝9時~11時
「今日も!あさぷり」、木曜日でレギュラーの「あつまれラジばた」内で
先週言っていました。
本当に素敵な財産のつがる市指定文化財「旧制木造中学校」。
これからも大事にしたいですね。